脱WP!netlifyCMSは静的サイトの記事作成を管理画面からできる
2020-06-11
(LastUpdated: 2020-06-11)
netlifyCMSは、netlifyが提供するCMSサービスです。 ボタン一つで、静的サイトジェネレータをベースにした、CMSの管理画面を構築してくれます。
もしこれからブログやサイトの作成を考えている方は、こちらも候補に入れて検討してみてください。 netlify CMS | Open-Source Content Management System
netlifyのホスティングについてはこちらに書いています👇
どんなサービスなのか?
静的サイトジェネレータの問題は、エンジニア的な知識がないと構築が難しい ことです。 また、クラウド上にサイトを管理するページがない ので、ローカルで静的ファイルを生成して、デプロイしなければならない。 つまり、パソコンがないとブログを構築できません。
この2つを解決するのが、netlify CMSです。 いかにWordpress並みの使いやすさを実現するか、が鍵な訳ですね。
ざっくりいうと・・・
- モダンな静的サイトジェネレータをつかって
- モダンなホスティングサービスで
- CMSを一瞬で構築できる
という感じ。 また、管理画面が存在しているので、複数人で一つのサイトを編集できたり、権限を制御できたりします。 今までの、静的サイトジェネレータ運用の弱点を、しっかりとフォローできているのが魅力です。
WPの代わりになるのか
それはイエスと言えると思います。
ただし、今までWPでブログを運用していた人の、誰もが簡単に使いこなせるかというと、そうでもありません。
WPでは超簡単に行っていた、レイアウトの変更、プラグインなどによる機能面でのカスタマイズ。 これらを行うには、htmlなどのソースコードコードに対する知識が必要になります。
というわけで、どんな場面で使えるのか、用途を明確にすることでこのサービスを選択するか否かが決まります。 この辺りについては、netlifyCMSの方針を理解することで、明確になるでしょう。
netlifyCMSの方針を理解する
「開発者と編集者の担当する領域をしっかり分ける」
これは、netlify CMSのサイトに大きく書いてある、方針です。
つまり、 編集者(記事を書く人)と、エンジニアの作業領域を完全に分けて考えます。
管理画面上で、デザインテンプレートの変更やちょっとしたあしらいの変更、プラグインの導入などの設定はありません WPで出来ていたメンテナンスを実現するには、netrifyCMSでは全く別の知識が必要になってきます。
WordPressのほうが優れている部分
通常のブログ運営を個人がやるとすると、デザインの適用やちょっとしたカスタマイズ、プラグインの導入などを、当人が一人で触るケースが多いと思います。 仮に、あなたが文章しか書かないつもりであれば、このサイトのカスタマイズは難しいものになるでしょう。
つまり、編集者がデザインを触ったりするのはだいぶハードルが高くなります。
wordpressの最大のメリットは、そのハードルを解決していることです。 コードを殆どわからない人でも、プラグインの導入、テーマの変更、レイアウトの変更などを直感的に操作で実現できます。
netlifyCMSの制限事項
さて、netlifyCMSを使っていこうかな、と思ったときに気になったこと。
それは、無料で使える制限事項です。
netlifyは以下の制限付きで無料で、ホスティングサービスを利用することが可能です。
- ネットワーク転送量:100GB/月
- 容量:100GB
- デプロイ時のAPIリクエスト:500リクエスト/分
この転送量ってやつ、分かりにくいですよね。 PVで考えるとどんなものか、ちょっと調べてみました。 その前に、まずは転送量について。
転送量について
シンプルに考えると、ユーザーの画面に表示されるときに、ユーザーが受け取るデータの量と捉えておけばOKだと思います。 つまり、画像なんかが多いサイトだと、転送量が増える。
さて、転送量とPVとの関係が知りたかったので、色々なサイトで調べてみました。 意外と情報が少なくてアレですが、こんな感じ。
1万PVで10~20GB程度の消費 と考えておけば間違いなさそうです。
つまり、5~10万PVくらいまでは無料で行けそう ですね。
netrify CMSで選べるジェネレータ
netlify CMSのサイトから一気に作る場合には、ジェネレータを選択して一瞬でベースを構築してくれます。
(すでに、管理されているプロジェクトでも適用が可能なようです)
ジェネレータは以下から選択できます。
- Hugo ( go )
- Gatsby ( react )
どちらを選んだらいいんでしょう。 っていうか、この2つ・・・ちょ、ハードル高くないすか。 僕のジャンプ力が低いだけかな(笑)
どちらが簡単にレイアウトを変更できそうか?
おそらく、ブログシステムとしての基本機能は、どっちも最初から揃っているんじゃないでしょうか (想像ですが) じゃあどういう視点で選ぶのかというと、レイアウトやちょっとしたスタイルの調整が、簡単にできるかどうか。
GatsbyはいまをきらめくReact・・・ 使ってみる価値はありそうだけれど、学習コストが高そう・・・ ブログ記事を書くことをメインとするなら、ここはなるべく記事作成に集中したいところですね。
Hugoは言語こそ難しそうな感じですが、レイアウト部分はhtmlとcssでコントロールできるようです。 これならなんとかなりそうです。 ってことは、hugoか。
どちらが無料のテーマが充実しているのか?
ベースとなるテーマが選べるのはいいことです。 できるだけ気に入ったものを選んで、なるべく、手を入れる手間を減らしましょう。
さて、Hugo。 Complete List | Hugo Themes こちらは、めっちゃある。
Gatsbyの方はというと、ググってみたんですが、ぱっと見では、検索結果から見つけることができなかったです。 テーマ集なんかがあると思っていたんですがねぇ・・・。
まとめ
ボタン一つで、ブログシステムを構築してくれるという素敵なサービスです。
編集者と開発者の完全な分離ができるのが、魅力ですね。