夜七時

2018-05-02

デザイナーがGithubのIssueという概念に出会って感動したこと

チームの工程管理やタスク管理って、悩みますよね。

ツールを入れるとなってググってみたものの、たくさんあって何が良いのか判断つかない。
試しに画面を見てみても、機能多すぎ&複雑過ぎて「くわぁ、全然意味ワカンネ」で挫折・・・

そう、全て僕の話です(笑)

そんな中で燦然と輝いていたgithub

僕はどうしてもgithubが使いたかった。

なぜなら、こんなにも

「考えるべきことを整理し、行動するまでのフローを明瞭に表現できるツール」

は他にないと思ったからです。

ただ、githubを使う場合は、特に営業やデザイナーを巻き込む際に苦労するんですよね。
どうしても、「エンジニアのツール = 難しい世界」 というイメージがあるんです。

非エンジニアを誘ったときの 「関わるのめんどくさそ」 って感じ、思い切り伝わってくるんですよ!
(僕の人間性の問題では?というところには決して言及しません・・・しませんよ😢)

そいつを乗り越えるためには、まず、

  1. 営業やデザイナー、ディレクターの用途を明確する
  2. そして、まず使いだしてもらう
  3. 簡単なフローで成功体験をしてもらう

こんな流れで、難しいイメージを払拭 してもらう必要がありました。

営業やディレクター、デザイナーがジョインすることで、上流工程に全員が参加してくれる
同じ悩みを抱えている方には、この意義の大きさが十分にわかっていただけると思います。
結果としては、効率と品質を上げることができたと確信しています。

ここでは僕が 実際にチームで使っている運用方法 をシェアしたいと思います。
The world’s leading softwear development platform · GitHub

「問題を解く」より「問題を見極める」

これが、いちばん大切な考え方だと思っています。

「少ない時間でたくさん解くこと=効率化」と思われているのではないでしょうか。

それは間違いではないかもしれません。

しかし、たくさん解いた問題を振り返ったら、「これ、解く必要なかったじゃん・・・」 なんてこと、ありませんか?

ここで僕が実現したいのは、「本当に解くべき問題を見極めて、実行する」 ということです。

issueのコンセプトを共有する

日常の雑談、メールやチャットなんかで、良いアイデアや課題が常に話題に上がりますよね。
でも、忙しい業務に押し流されて、その場限りに・・・なんてこと、よくあります。
しばらくは覚えているんだけれど、そのうち忘れちゃう。

でも実は、そこに 本当に面白いアイデア切実な課題 があったはずなんです。

そう、issueはそれらを保管する場所に最適なんです。

  • 「これは問題だなぁ」
  • 「あ、こんな解決案どうかな?」
  • 「お!ひらめいた!」
  • 「なんの役に立つかわかんないけど、いいかも」

issueはそういうことまでも、忘れないように、それでいて邪魔にならずに、残すことができます。

課題の提示はたくさんあった方がいい

思いつきでも構いません。

どれほど少数派の意見でも構いません。
なぜなら、課題はすべて実行に移すわけではないからです。

どの課題を、どのタイミングで対応するかは、別に時間を取って議論すればよい のです。

そういった意味では、課題がたくさん出たほうがいい。
隠れた解決すべき課題の種 を見つけるには、少数派の意見だって重要になるわけですから。

どんな小さな種でも、存在として認識することが、重要なことだと思います。

こんな感じでworkさせます

issueを使った提案から議論、実行までのフローです。

workflow

  1. 課題を共有
  2. みんなで検討・議論
  3. いま解決する価値のある課題かを判断
  4. 実行する準備
  5. 実行
  6. 終わったら課題をアーカイブ

このフローを明確にすることで、「そういやあれって、どうなったっけ?」も解決できちゃいます。
どの位置にあるのか、issueの中身を見たら明白だからです。
当然ステイ状態のissueも増えると思うのですが、issueがクローズされていないということは、実行するかを判断すべき課題です。
必要に応じて判断を進めていきましょう。

また、過去のログも残っているので、実行した経緯を知るにうってつけです。
検証なんかが多いと、「なんでこれやったんだっけ?」なんてこと、良くありませんか?
そんなときはログをたどればOKです。

issueの活用法

思いついたアイデアをissueに書き残しましょう!

気軽にかける雰囲気が大事

です。
タイトルは、

誰が見ても内容がどんなものか分かる

ことを意識して書くようにすると、更なる効率化につながります。

issueから議論へ発展させる

ここでは、「この課題を解決するために行動するかどうか」を明確にしていきます。

issueをもとに、一つづつ議論していきます。

「このissueに対して、自分たちが取るべき最善の行動とは何か?」を話し合います。
色んな人と話していると、自然と思考が整理されますよね。
その要領で、課題やアイデアを洗練させていくのがこの工程です。

話し合いの結果として、「実行するもの」や「実行しなくてもいいもの」、あるいは「引き続き課題として残るもの」が決まっていきます。

「やらないこと」を決断する事が重要!

実は、行動することと同じくらい大事なことがあります。

それは、「行動しない」 ということ。

これが、明確に決まるだけでも、方向性は決まるものです。

むしろ、‘曖昧なまま何となく誰もが放置している状態’、これがよろしくない。
実行しない理由を明確にすることで、チームの余計な判断のブレを解消してくれるでしょう。

機が熟すまでissueに残す という方法もあります。
行動までの判断材料が整うまで、議論などで熟成を待ちましょう。

やらないことが決まった場合は、issueをcloseするだけでOK。
アーカイブされるので、いつでも見直したり、もう一度openすることが可能です。

まとめ

「乱立したtaskを早く沢山こなす」なんてことは、重要ではありません。

チームを客観視して、以下の問題を発見するのです。

  • やるべきことを絞り
  • チームが本当に向き合うべき課題

そして見つかった 最も効果的な一つの課題をクリアすること。
それが、真の意味での効率化と言えるのではないでしょうか。

あなたのチームも、まずは気軽に始めてみては

永井 大介

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